そばの宿「小の山荘」から歩いて2、3分の近距離に位置する「三千院」。大原に点在する門跡寺院のうちのひとつで、大原観光を代表する名所として広く知られています。
「いまだ訪れたことがない」という方でも、「京都〜大原三千院」という歌は耳にされたことがあるのではないでしょうか。秋は紅葉が真っ赤に色づき、春には作庭のツツジが鮮やかな花を咲かせる、見所満載の寺院です。
三千院は伝教大師が比叡山延暦寺の別院として建立した後、時代の流れとともに京都市中を移り変わり、その都度呼び名も円融房、梨本房、円徳院、梨本門跡、梶井宮と代わりました。
現在の地に落ち着いたのは、室町幕府の8代将軍、足利義政の時に起こった内乱「応仁の乱」(1467年〜1477年)の後。現在のように「三千院」と公称するようになったのは、明治に入ってからと言われています。
1118年(元永元年)、堀川天皇第二皇子・最雲法親王が皇室子弟として初めて入室されて以降、皇族出身者の住持となりました。かの有名な護良親王も入室されており、青蓮院、妙法院、曼殊院、毘沙門堂とともに「天台宗五箇室門跡」のひとつとして歴代の天台座主を輩出しました。
三千院の境内には歴史的な建築物や自然美を生かした庭園が広がります。
中でも、凛とした面持ちの往生極楽院と、金色不動明王をまつった金色不動堂の佇まいは圧巻。自然美と受け継がれる造形美、そして静寂が織り成す世界をご堪能いただけます。
金色不動堂
秘仏・金色不動明王が祭られている金色不動堂。平成元年4月に建立された三千院の祈願道場で、周囲は厳かな雰囲気に包まれています。円融房では「写経体験」もできるとあって、癒しを欲する方々が多く訪れます。
往生極楽院
阿弥陀三尊が大慈大悲心を今に伝える往生極楽院。
その昔、往生安楽を願い、ひたすら念仏を唱える常行三昧が行われていた御堂内部には、「金胎曼荼羅」や、極楽の花園を描いたと言われる「宝相華」の絵、有名な船底天井の図などがいたる所に並んでおり、当時の様子を今に伝えています。
聚碧園
江戸時代の茶人・金森宗和がその優美かつ清楚な自然美にいたく感動し手を加えたことが、今の聚碧園へと導くきっかけを生んだと言われています。聚碧園の美しさもさることながら、ここから望む往生極楽院の美しさも秀逸。杉木立ちの間を縫うようにひっそりと佇む様が、自然に溶け込み見事に調和しています。
- 拝観時間
- 12月〜2月 8:30〜16:30
3月〜11月 8:30〜17:00 - 年中無休
- 拝観料 一般 700円
(団体30名以上 550円)